サイクルツーリズム・マーケティング

講演資料48 会社からのお知らせ

先月の話になりますが、伊豆でサイクルツーリズムをテーマにした講演をさせていただきました。

講演の様子01

これまでも多く講演をさせていただいておりますが、中でもサイクルツーリズムは地域の方々の熱意が非常に高く、これからますます注目されることになるかと思います。

コロナの影響によって観光業は非常に大きな打撃を受けている業種の一つですが、地域経済に与える影響も大きく、コロナ禍でも様々な形で地域への誘客を図らなければなりません。人の移動自体が制限されるコロナ禍ですが、自転車での移動は、その他の移動と比べて密になりにくく、推奨される移動方法です。

 

マーケティングの考え方

マーケティングは経営の基本なので、常にマーケティングの観点から物事を考えていますが、あらためて既存の「サイクルツーリズム」の取り組みでは「マーケティング」の観点が薄いのでは、ということに気がつきました。

 

ターゲティングの誤り

一番の要素は「ターゲティング」の部分です。サイクルツーリズムの取組に限らず観光政策一般に言えるかもしれませんが、「とにかく地域に多くの人を呼びたい」と考えてしまいがちで、ターゲットも必然「多くの人」と考えてしまいがちです。そうするとどうしても「ターゲット」が広くなり焦点がボヤケてしまいます。公共事業特有の「公平性」という観点も相まって、広く多くの人に、となってしまいます。

「ターゲティング」でもう一つ誤りがちなのが、「サイクリスト」というターゲットの属性です。「サイクリスト」自体に明確な定義がなく、サイクリストを呼ぶ、と言っても地域によってその考え方はバラバラです。また、どうしても長距離を高速で走行する「サイクリスト」をイメージしがちな方も多いですが、どの程度の人口や市場規模があるのかを考える必要があります。大きな経済効果を考えるのであれば、サイクリストの裾野を広げて、自転車に関心の薄い層にも自転車を使ってもらうことにより、多くのメリットと「訪れてよかった」を感じてもらう取組みが必要となります。

そのあたりを含めて「サイクルツーリズム・マーケティング」としてまとめました。ご希望の地域にはぜひお話に伺いたいと思いますので、ぜひお声がけください。

 

ぜひ伊豆へ

最後の写真は、訪問させていただいた伊豆からのぞむ富士山と河津桜です。お呼びいただきましてありがとうございました。

達磨山からの富士山河津桜

タイトルとURLをコピーしました