本日は、NPO自転車活用推進研究会の緊急特別国際セミナーがありました。
https://www.cyclists.jp/seminar/20181012.html
「デンマークの自転車文化と子どものための自転車教育」と題して、デンマークの都市プランナー、ロッテ・ベックさんの講演でした。
子どもの自転車教育の話が中心とのことで、交通政策の話は少なかったのですが、講演後に質疑応答の時間をたくさんとっていただき、すごくためになる内容でした。
ぜひとも紹介したい内容でしたので、報告させていただきます!
<ものすごく簡単にまとめた今日の話の内容>
以下、気になった部分だけメモした内容ですが、ご紹介です。
- Kindergardenでの自転車教育はゲーム形式。まずは楽しむことを重視した内容。
- 1942年から自転車テストを行っている。8-9歳時や12歳時の警察テストなど段階があるとのこと。ただし、8-9歳では1人で自転車に乗るのはまだ危ないとのこと。
- デンマークではRoad Safety Councilの存在が非常に大きい。警察に対する教育までやっているとのこと。
<日本の自転車交通を良くするために何が必要か?>
最後の質問で、「日本の自転車交通にとって何が必要か?」という素晴らしい質問が出されて、その回答がとても参考になりました!実際に日本の道路を走ってみての感想を踏まえて、デンマークとの違いで語っていただきました。
- まずは乗っている人が安全だと感じられること(=安心)がとても大事
- はっきりと走行レーンを分けることがとても大事(デンマークは車道、自転車道、歩道がすべて段差で区分けされている)
- 日本はルールを守っていない(ことがデンマークと違う)
- 駐輪場がないことも問題(都庁の職員が自転車通勤したくても、駐輪場がなくてできない)
- 「●●kmここからここまで走らせる」という目的を持ったネットワークが必要
- デンマークは、国道・都道・市区町村道などの道路管理者の縦割りによる弊害があまりない(一体で整備できる)
- デンマークは、電車に自転車を載せられるから、雨や雪が降る時でも安心して自転車で走ることができる
いろいろありますが、まずは最初に言っておられた「安全を感じる」ための取組みをやっていきたいですね!