自転車通行空間の計画的整備

「自転車活用推進計画」で必ず設定される施策に「自転車通行空間の計画的整備」があげられます。 地域の道路状況を踏まえ「自転車ネットワーク」を策定し、自転車専用通行帯、車道混在等の整備形態を検討します。まちづくりと連携した計画とすることも必要です。

「自転車ネットワーク計画」の策定

自転車ネットワーク計画は、「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」(国土交通省道路局 警察庁交通局、2016.7)等に基づいて作成します。

自転車ネットワーク計画では、その基本方針や計画目標に応じて、自転車通行空間を効果的、効率的に整備することを目的に面的な自転車ネットワーク路線を選定します。

整備形態の検討

自転車ネットワーク計画では、各路線・区間の整備形態整備時期なども併せて検討します。

整備形態としては、自転車道、自転車専用通行帯、車道混在などがあります。

出典:「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」

自転車通行帯の設置検討

道路構造令が一部改正され、「自転車通行帯」に関する規定が新たに設置されました(2019.4施行)。

「自転車通行帯」の幅員は1.5m以上。やむを得ない場合には1mまで縮小可。

出典:国土交通省資料

 自転車通行空間の整備

自転車ネットワーク計画、整備形態検討の結果に基づき、自転車通行空間を整備します。

車道混在では、ピクトグラムや矢羽根型路面表示を設置します。

東京都の場合は、自転車ナビマーク(ピクトグラム)と自転車ナビライン(矢羽根型路面表示)を設置します。

出典:東京都江東区HP

(参考)国内外の自転車通行空間の整備延長

■ニューヨーク

ニューヨークの自転車通行空間は、2018年時点で約1,980km整備されています。うち、自転車道(「Protected bike lanes」)が約770kmです。

出典:NYC DOT「Cycling In The City」

https://www1.nyc.gov/html/dot/html/bicyclists/cyclinginthecity.shtml

■ロンドン

ロンドンの自転車通行空間は、2012年のオリンピックに向けて「Cycle Superhighways」150kmの整備が進められましたが、オリンピックまでに一部の整備に留まり、また、車道混在等で安全性の問題も大きく、中断されました。

現在の計画「Cycleways」は2024年までに450kmの整備としています。

出典:Transport for London https://tfl.gov.uk/modes/cycling/routes-and-maps/cycleways?intcmp=59201

■日本の自転車通行空間整備延長

全国の自転車通行区間の整備延長は約2,260kmです。

表 歩行者と分離された自転車通行空間の整備延長

整備形態 整備延長
自転車専用道路 70km
自転車道 160km
自転車専用通行帯 480km
車道混在 1,540km
2,260km

資料:国土交通省道路局・警察庁交通局調べ(2019年3月末現在)

■地方版自転車活用推進計画における自転車専用通行空間整備延長指標

自転車活用推進計画において、自転車専用通行空間整備延長を指標に設定している都県がありますが、その対象や数値はさまざまです。