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自転車活用推進計画案のパブリックコメント募集

2018年4月13日に第4回有識者会議(自転車の活用推進に向けた有識者会議)が開催されました。
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/bicycle-up/index.html

この配布資料に概ねの内容が載っているのですが、
この会議を受けて、4月27日から「自転車活用推進計画(案)」がいよいよ公表されました。

そして5月10日までパブリックコメントを行っています。

http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000975.html

 

暮らしやすく快適な自転車社会に向けて、ぜひとも建設的な意見を寄せましょう!

 

5月10日追記

パブリックコメントの意見を当社代表として、意見提出しました。

本当はもっともっとたくさん言いたいことはあったのですが、あまり多いと1つ1つの価値がかなり薄まってしまうので、4つに絞りました。

かなり集約は大変かと思いますが、国民の意見をどのようにくみ取ってもらえるか、楽しみです。

以下、提出資料からそのまま転載します。

~~~~~~~~以下、転載~~~~~~~~

・大きくは、次の4つをお願いできればと思います。

<1.15番目の施策『自転車安全利用の促進』において「自転車ルール遵守を達成するための課題の検討」という措置の追加をお願いします。>

<2.「サイクルトレインを、観光と関係ない分野(例えば6番目の施策「まちづくりと連携した取組」など)で入れていただきますようお願いします>

<3.4番目の施策『地域ニーズに応じた駐輪場の整備』の③に関して、「鉄道事業者への積極的な協力を求めていく」とありますが、「等」を入れて「鉄道事業者等」としていただきますようお願いいたします>

<4.数値目標については、『政策の目的となる指標』を入れていただきますようお願いいたします。(例:CO2削減目標、交通事故削減目標、自転車での観光入込客、健康人口の割合、医療費の削減目標、など)>

 

<1.15番目の施策『自転車安全利用の促進』において「自転車ルール遵守を達成するための課題の検討」という措置の追加をお願いします。>

・自転車ルールの遵守が現在ほとんどできていないことは、周知の事実であり、とても大きな課題であることは言うまでもないかと思います。

・多くの措置をあげていただき、また「公務員へのルール周知徹底」によって見本を示すことは本当に良いことだと思います。

・しかし、そもそも守ることのできない道交法のルール(歩道での徐行、右左折時のハンドサインなど)があることで、ルールの遵守は実現できないのではないでしょうか。

・守ることのできないルールがあることで、結局「守らなくてよい」という風潮を作り出しているのではないでしょうか。

・また、「サイクルツーリズム(大規模自転車道の整備)」等ともからみますが、多くのサイクリングロードは自歩道であり、ルールを遵守していては徐行になり、快適なサイクリングができない環境にあります。

・以上を踏まえ、ぜひともこの課題の解決のために「課題の検討」だけでもよいので、措置に盛り込んでいただければと思います。

 

<2.「サイクルトレイン等を、観光と関係ない分野(例えば6番目の施策「まちづくりと連携した取組」など)で入れていただきますようお願いします>

・法第8条の基本方針に「11. 自転車と公共交通機関との連携の促進」がありますが、「鉄道駅での駐輪場整備」「シェアサイクルと鉄道の連携」「観光でのサイクルトレイン等」以外の視点が見当たらないと認識しています。

・計画案の中に、「自家用車利用を、公共交通機関の利用との組み合わせを含めた自転車利用へ転換する」とありますが、現在の措置の中では「シェアサイクルの利用」のみがこの視点になっているように感じられます。

・東京と地方によって状況が全く異なってくると思われますが、自家用車からの転換においては、地方におけるポテンシャルが高いと思われます。シェアサイクルでできればそれでもよいですが、その実現が確実でない限りはその他の施策として「サイクルトレイン・サイクルバス」等の施策も必要ではないでしょうか。

・欧州等の例を持ち出すまでもなく、観光に限らず、サイクルトレイン等は非常に有効な施策かと考えます。よろしくお願いします。

 

<3.4番目の施策『地域ニーズに応じた駐輪場の整備』の③に関して、「鉄道事業者への積極的な協力を求めていく」とありますが、「等」を入れて「鉄道事業者等」としていただきますようお願いいたします>

・まず前提として私は鉄道事業者の利害関係者でないことをお伝えしておきます。

・駐輪場の整備に関しては、鉄道駅の周辺における駐輪場整備により、大幅に放置自転車を削減されてきたことは、本当に素晴らしいことと思います。

・それにより、鉄道駅への通勤・通学需要に限らず、商店街等での買い物利用など、様々なニーズに対応した駐輪場が求められていることは、まさにご指摘されている通りかと思います。

・ひるがえって、日常利用での自転車利用者の立場で考えてみると、買い物利用以外に業務利用としての自転車利用がありますが、オフィスビルに駐輪場がないことも大きな課題となっています。

・通勤・通学ではない自転車利用者の立場で見ると、自転車を利用しない理由としては「駐輪場がないから」という理由が非常に多くあります。鉄道駅でも不足している地域はありますが、オフィスビル内に利用できる駐輪場がないことも、自転車利用を大きく妨げている理由かと思われます。

・今回の計画ではオフィスビルに関する視点がどこにも見当たりませんが、その視点を入れるためにも、どこかに入れておく必要があると考えた次第です。

・自転車利用率の向上にとって、非常に大きな問題かと思います。よろしくお願いします。

 

<4.数値目標については、『政策の目的となる指標』を入れていただきますようお願いいたします。(例:CO2削減目標、交通事故削減目標(全体)、自転車での観光入込客、健康人口の割合、医療費の削減目標、など)>

・今回の計画で数値目標を設定されたことは、本当に素晴らしいことと思います。

・どれも目標達成への意気込みが感じられるすばらしい設定だと感じますが、KPI(重要業績評価指標)が多く、KGI(重要目標達成指標)がほとんどないように感じます。

・法の基本理念にもあるように、交通安全だけでなく、健康増進や環境負荷低減など、多くの効果があるからこそ、予算をかけてまで自転車利用が政策として推進されるべきかと思います。

・「サイクルポートの設置数」や「交通安全指導の学校の割合」等もとても大切ですが、それを達成した結果、健康増進や交通安全、環境負荷低減がどのように達成されるかが最も重要ではないでしょうか。

・自転車だけが政策ではないためKGIの設定は難しい面がありますが、KPIを達成したところでKGIが達成できなければ、何の意味もないことに大切な税金を使ったことになってしまいます。

・指標の設定にあたっては、そもそも現在その指標がないものもあるかと思います。しかし、それであればなおさら施策の検証もできないと思いますので、これを機にぜひ指標の設定と統計の整理をお願いできればと思います。

 

サイクリングアイランド四国(その2)

先日「サイクリングアイランド四国」のイベントの様子をお伝えしましたが、そこで伺った“四国の取組み”についてご紹介したいと思います。

一部においては愛媛県だけの取組みになっていますが、これから四国全土に拡がっていくことでしょう!

 

1 自転車に関する理念と計画

 

まず何といっても理念が素晴らしいです。

愛媛県の理念は「自転車新文化の創造」

なんと県政において「自転車」を中心的な役割においているのです。

そして、なぜ自転車新文化をつくるのかというと

「健康・生きがい・友情づくり」

のためだと言うのです!

「健康」は自転車では良く言われる効果ですが、

自転車は「生きがい」や「友情」といったものにまでつながるということ! ただの乗り物として自転車を位置付けるだけでなく、自転車によってそこまで考えているとは、かなり深いなぁと感心してしまいます。

そしてそれを実現するための取組も、段階的に計画されているところが素晴らしいところです。

もう一つ素晴らしいところは、市町村単位や都道府県単位の枠にとらわれていないところ。行政で取り組む場合は、境界にとらわれてついつい小さくなりがちですが、四国というもっと大きな世界を見ている点が、本当に最先端という気がいたします。

 

 

2 吸引力のある「観光資源」の開発

 

自転車を観光資源と捉える動きは、全国的に広がってきていますが、「しまなみ海道」などの強力なコンテンツがなければ、多くの観光客を引き付けることはなかなか難しいところです。

今回、四国において取り組んでいるのは、全体と部分の融合です。

1000kmに及ぶ「四国一周ルート」は骨格という考えのようです。そして、それだけではなく各県において、それぞれが魅力的なルートをまた準備しています。全体では「四国一周」という骨格となる強力な観光資源をつくりながら、部分としての各県での取り組みを融合させていることがまた素晴らしいところです。

その他も含めて「観光資源開発」の取組みをまとめると、次のようなものがあげられます。

  • 全体(骨格)と部分のメリハリをつけた観光資源開発
  • サイクリストの聖地化
  • レンタサイクルの整備
  • 企画イベントの実施

企画イベントとしては、「四国一周チャレンジ1000kmプロジェクト」を現在実施しています。

 

3 快適な自転車走行と移動の実現

 

快適な自転車走行は、自転車の取組みにおいては必須の条件ですが、四国はその規模が違います。

次のような取り組みがあげられます。

  • サイクルオアシスの整備
  • 走行空間整備(ブルーラインなど)
  • サイクルレスキューの整備
  • サイクルトレイン、サイクルバス
    (予土線・松山・西条・特急、伊予鉄など)
  • 手荷物一時預かり
    (松山市駅前、東予港)
  • 手ぶら観光サービス
    (松山市・松山駅・松山空港・松山観光港→宿泊先へ配送)
  • 自転車梱包用段ボールの預かり
    (松山空港)
  • 輪行袋レンタルサービス
    (今治駅、松山駅、宇和島駅)
  • 整備・組立スペース(サイクルステーション)の設置
    (松山空港・東予港。空港では工具も貸出し)
  • 更衣室の設置
    (松山空港)

本当はそれぞれもっと説明したいのですが、ものすごい量になりそうなので、またの機会に譲りたいと思います。

サイクルオアシスはなんと、愛媛県内で300か所以上にもなっているそうです。

 

4 安全の確保

 

安全は全ての基本です。特に愛媛県立学校でのヘルメット義務化などは、既に県内全体に取り組みが波及し、むしろ時代の最先端を行っているという気持ちで学生たちも誇りに感じているようです。

  • 思いやり1.5m運動
  • ヘルメット義務化
  • 自転車安全利用促進条例
  • 安全イベント・安全教室の実施
  • (自転車保険加入促進)

 

5 広報活動

 

広報活動も非常に力を入れています。

  • 国際大会の開催
  • 「サイクリングの日」を設定
  • 自転車イベントの実施
  • ポータルサイトの構築
  • 自転車都市との姉妹都市交流
  • 企画イベントの実施

広報活動の一環として「若者応援プロジェクト四国一周サイクリングChallenge!」が実施されました。

若者にとっても非常に貴重な、忘れられない体験が得られたようです。

 

6 自転車の普及

 

観光に目が行きがちですが、普段からの自転車普及活動にも積極的に取り組んでいます。

  • 自転車通勤の促進
  • タンデム自転車走行

 

 

今後の課題

 

今後の課題としては、次のようなものが指摘されていました。

  • 電動アシスト自転車の改善
    (速度によるアシスト比率の改善)
    (バッテリー容量による走行距離の限界)
  • サイクリングガイドの養成
  • 語学力強化によるインバウンド対応

どれもこれからの開発や取組みが非常に重要で、私たちも積極的に貢献していければと思います。

 

サイクリングアイランド四国

いま四国がアツい!


“SHIKOKU”

なんとも良い響きです。

皆さんは四国に行かれたことはあるでしょうか?

最近では世界的にも有名になった自転車の聖地“しまなみ海道”は、広島と愛媛を結ぶ観光名所となっています。

そんな四国がいま、サイクリングアイランドとして生まれ変わろうとしています。

しまなみ海道で有名になった愛媛県ですが、四国にはまだまだ知られていない良い観光名所がいっぱいあるのです!

 

四国のイベントが行われました

3月23日に自転車カフェOVEで「サイクリングアイランド四国」を紹介するイベントが行われました。

これはOVEと自転車活用推進研究会(以下「自活研」)の共催で開かれたイベントです。

なんと四国のおいしい食材が味わえるお弁当つき!
(なんと写真を撮るのを忘れてしまいました・・・)

しかし、本当においしかったです。

そして、イベントでは四国の観光名所を全県から紹介していただけました。

どの県もとても素敵な景色や映像を見せていただいたのですが、自転車の観光にも力を入れているようでした。

サイクリングアイランド四国

そして後半はサイクリングアイランド四国の紹介。

いま、しまなみ海道の成功にとどまらず、四国全域で自転車観光を盛り上げようという動きが盛り上がっています。

まず何といっても“四国一周!”

なんと1000kmにも及ぶ距離の四国をサイクリングで一周してしまおうという試み。見どころもたくさんあり、とても魅力的な道のりです。

その他にも、とても魅力的な取り組みばかりですので、たくさん紹介したいのですが、それは次号でご紹介したいと思います!

 

より良い自転車社会に向け、自転車活用推進計画のアンケートにご協力ください!

昨年5月に施行されました「自転車活用推進法」に基づき、国(自転車活用推進本部)では、『自転車活用推進計画』の策定に向け準備を進めています。

3月14日に、その『自転車活用推進計画』の骨子が公表され、同時にアンケートを実施しています。
(↓国土交通省WEBサイト)
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000955.html

より良い自転車社会の実現に向けて、ぜひアンケートにご協力ください!

アンケートおよび骨子の概要を以下に整理しておきました。

 

アンケートの概要

■趣旨

  • 2018年夏を目標に、『自転車活用推進計画』の作成を予定。
  • 『自転車活用推進計画』では、「目標」や「施策」について整理。
  • この度、その計画の骨子を作成。
  • 広く国民から意見を募るため、アンケートを実施。

■アンケートの実施期間

2018年3月14日~3月27日

■アンケートの内容

  1. 自転車の利用状況等について
  2. 自転車活用推進計画の骨子について

■アンケート方法

下記URLより回答
https://enq.internet-research.jp/open/zVeZOeSZT3O4ysD7CwPRMQ

 

『自転車活用推進計画』の骨子の概要

見ていただくとすぐにわかりますが、全部で5ページしかありません。

内容はこんな感じです。

1.総論
(1)自転車活用推進計画の位置付け
(2)計画期間
(3)自転車を巡る現状
2.自転車の活用の推進に関する目標及び実施すべき施策
3.自転車の活用の推進に関し講ずべき措置
4.自転車の活用の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推
進するために必要な事項

この見出しにそってポイントだけ記載します。

1.総論

(1)自転車活用推進計画の位置付け

  • これまでは2つの個別法で対応してきたが、新たな課題解決のため、同法を施行。
  • 「自転車の利用を増進し、交通における自動車への依存の程度を低減することによって、公共の利益の増進に資する」こと等を基本理念とする同法が施行。
  • 同法9条に基づき定める計画である。
  • 我が国の自転車の活用の推進に関して基本となる計画として位置付ける。

(2)計画期間

2020年度まで

(3)自転車を巡る現状

自転車を取り巻く社会的課題として、

  • 地球温暖化対策
  • 通行空間の問題
  • 事故の問題
  • コンパクトシティの形成
  • 高齢者の運転免許返納者数の増加
  • 健康
  • インバウンド・観光
  • 災害時の活用

などの観点から記載されています。

2.自転車の活用の推進に関する目標及び実施すべき施策

4つの大きな目標と、その達成のための施策が記載されています。

  • 目標1 自転車交通の役割拡大による良好な都市環境の形成
  • 目標2 サイクルスポーツの振興等による活力ある健康長寿社会の実現
  • 目標3 サイクルツーリズムの推進による観光立国の実現
  • 目標4 自転車事故のない安全で安心な社会の実現

目標達成のための施策については、同法8条の15の基本方針を振り分ける形での記述がされています。

■目標1
第1号 自転車専用道路・自転車専用通行帯等の整備
第2号 路外駐車場の整備、時間制限駐車区間の指定見直し
第3号 シェアサイクル施設の整備
第7号 情報通信技術等の活用による自転車の管理の適正化
第11号 自転車と公共交通機関との連携の促進
第15号 その他特に必要な施策

■目標2
第4号  自転車競技施設の整備
第9号  自転車活用による国民の健康の保持増進
第10号  学校教育等における自転車活用による青少年の体力の向上

■目標3
第13号 自転車を活用した国際交流の促進
第14号 観光旅客の来訪の促進

■目標4
第5号 高い安全性を備えた良質な自転車の供給体制の整備
第6号  自転車安全に寄与する人材の育成及び資質の向上
第8号  交通安全に係る教育及び啓発
第12号 災害時の自転車の有効活用体制の整備
(再掲)第1号 自転車専用道路・自転車専用通行帯等の整備

3.自転車の活用の推進に関し講ずべき措置

  • 「具体的な措置について記述する」

としか書いてありません。有識者会議でもこれから検討するようです。

4.自転車の活用の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために必要な事項

  • 関係機関の連携・協力
  • 進捗状況を毎年度フォローアップ。2020年度に見直し。
  • 国は財政上の措置を講じる
  • 統計・分析、調査・研究、広報活動を実施
  • その他

という感じです。

 

まずは意見表明、そして参加することが大切です。

ご協力よろしくお願いします。

“地方創生” と “しごと(雇用)づくり” に向けた 「自転車の可能性と課題」(その2)

今日は、“地方創生” と “しごと(雇用)づくり” に向けた 「自転車の可能性と課題」のその2をお伝えしたいと思います。

前回の記事はこちら

前号に引き続き、パーキングプレス誌8月号に掲載いただきました。

パーキング業界唯一の月刊専門雑誌
「自転車・バイク・自動車 パーキングプレス」

“地方創生” と “しごと(雇用)づくり” に向けた 「自転車の可能性と課題」その2(PDF 940KB)
(自転車・バイク・自動車駐車場 パーキングプレス 2017年8月号 p44,45)

前回は、人が住みたくなる「魅力あるまちづくり」についてお伝えしましたが、
今回は、「人が訪れたくなるまちづくり」「企業の業績向上」の視点から
“しごとづくり”のための自転車の可能性を書かせていただきました。

また、「まとめと提言」として次の5つを書かせていただいています。

  1. 政策評価とビジネスの基盤となる「基礎データ・統計」の整備
  2. ターゲットの明確な設定と、地域における経営とマーケティングの視点
  3. 運転マナーの向上
  4. 「一人で自転車を複数台持つ」という文化をつくる
  5. 実現に向けた役割分担

本誌の方もぜひお読みいただければ幸いです。

 

シェアサイクルは日本に根付くのか?(その2)

自転車シェア 都心を快走

昨日の朝刊ですが、日経社会面でシェアサイクルが大きく取り上げられていましたね。

自転車シェア 都心を快走(日経2017年7月31日朝刊)

 

2016年のデータなので、あらためて整理したような内容でしたが、簡単にここでも確認しておきましょう。

  • 東京都心7区の「自転車シェアリング」の利用が急増
    (2012年度2万回利用→2016年度180万回(90倍))
  • 地域内に約300の専用駐輪場
  • 4200台を用意
  • 国は自転車の利用を促進(通勤時のバスや鉄道の混雑緩和)
  • 国土交通省によると100自治体が自転車シェアを実施
    (2016年10月。都市部だけでなく観光地にも広がっている)

代表的な自転車シェアリング

  • 東京7区自転車シェアリング 180万回/4200台(1.17回/台・日)
  • 岡山市ももちゃり 48万3448回/332台(3.39回/台・日)
  • 横浜市baybike 22万2000回/415台(1.47回/台・日)
  • 鹿児島市かごりん 13万8446回/174台(2.18回/台・日)
  • 札幌市ポロクル 8万5763回/350台(0.67回/台・日)
  • 富山市アヴィレ 7万4435回/200台(1.02回/台・日)

ももちゃりの回転率がずば抜けていますね。
札幌市は雪の影響があるのでしょう。単純に365日で割って計算してみました。

これからの課題

課題もいくつか挙げられていました。

  • 使いたいのに自転車が残っていない、といった苦情も多い
    (東京7区シェアリング)
  • 安全面の課題(自転車対歩行者事故が減らない)
  • 自転車通行空間の整備計画が進まない(2016.4現在、策定率1割)
  • 欧州などと比べ、日本は自転車向けの環境整備が遅れている
  • 自転車通勤を禁止している会社もまだ多い

課題の方はシェアリングに限らず、自転車全体の課題のようです。

環境整備とシェアリングの普及が同時並行で進んでいくと良い相乗効果が出て、うまく進んでいきそうですね。

“地方創生” と “しごと(雇用)づくり” に向けた 「自転車の可能性と課題」

 

パーキングプレス誌に掲載していただきました

 

パーキング業界では有名な専門誌に「パーキングプレス」という月刊誌があります。

パーキング業界唯一の月刊専門雑誌
「自転車・バイク・自動車 パーキングプレス」

その中で、

『“地方創生” と “しごと(雇用)づくり” に向けた 「自転車の可能性と課題」』と題して、記事を書かせていただきました。

自転車の活用が、「地方創生」特に「しごと(雇用)づくり」に、どのように貢献できるのか、について書かせていただいています。

“地方創生” と “しごと(雇用)づくり” に向けた 「自転車の可能性と課題」(PDF 1.0M)
(自転車・バイク・自動車 パーキングプレス p46,47)

ぜひ、本誌の方もご覧いただければ幸いです。

 

地方創生について

 

ところで「地方創生」という言葉を耳にする機会が、最近だいぶ減ってきたような気がします。

都市や東京圏に対する、「地方」という言葉。

東京の一極集中を是正し、地方の人口増加や移住を目指しているため、あえて「地方」創生と言っているようです。
しかし、地方という言葉にまずもって人を元気にさせる魅力が少ないのかもしれません。

最近では「地域創生」と言い換える言葉も聞かれますが、今もって国の予算は「地方創生関連予算」。
大臣も「地方創生担当大臣」です。

みんなが同じ方向を向いて、明るく前向きになれる。そんな力もある「ネーミング」ってとても大切ですね。

自転車活用推進法の行方(その2):初めての自転車活用推進本部会合が行われました

2017年(平成29年)6月13日、初めての自転車活用推進本部会合が行われました

(時事通信社WEBサイト)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061300593&g=eco

(国土交通省自転車活用推進本部WEBサイト)http://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/meeting/index.html

5月1日に自転車活用推進本部が置かれてから、ようやく実現したわけですが、これからの加速に期待したいところです。

自転車活用推進本部会合(第1回)の内容

で、内容は?というところですが、議事については以下のようになっています。

(1)本部員の追加について
(2)自転車活用推進本部の運営等について
(3)今後の進め方について

そして、会合の時間ですがなんと

9:15~9:22

なんと7分ということです。それもそのはず

本部員の構成ですが、

石井 啓一 国土交通大臣(本部長 )
高市 早苗 総務大臣
松野 博一 文部科学大臣
塩崎 恭久 厚生労働大臣
世耕 弘成 経済産業大臣
山本 公一 環境大臣
菅 義偉 内閣官房長官
松本 純 国家公安委員会委員長
加藤 勝信 内閣府特命担当大臣(交通安全対策)

ということ。ここでそんなに議論はできそうにありませんね。

大きな話では、法9条の「自転車活用推進計画」の策定について概ね1年後という基準が示されました。

今後の進め方

今後の進め方について(資料5)が参考になるので、引用しておきます。
http://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/meeting/01pdf/05.pdf

具体的な議論は自転車活用推進関係府省庁連絡会議で行われていくようです。

今後の進め方について(案)
平成29年 5月 1日 自転車活用推進法施行
6月13日 自転車活用推進本部会合(第1回)の開催
※今後、自転車活用推進関係府省庁連絡会議を、適宜開催。
※本部会合については、下記検討事項の進捗状況等、必要に応じ開催。
[検討課題]
○ 平成30年度自転車活用推進関係予算
○ 自転車活用推進計画の策定(自転車活用推進法第9条)
概ね1年後を目途に策定する。
○ 自転車活用推進に関する重要事項、施策の実施の推進方策等の検討
○ その他自転車活用推進法附則に掲げられた検討事項等
・ 自転車活用推進を担う行政組織の在り方の検討等
・ 自転車の運転に関する道路交通法違反への対応の在り方についての検討等
・ 自転車の運行により人の生命等が害された場合の損害賠償保障制度についての検討等
[留意点]
○ 自転車活用推進計画の策定に際しては、有識者をはじめ、国民の幅広い意見を伺うものとする。

自転車活用推進関係府省庁連絡会議

自転車活用推進関係府省庁連絡会議の構成員と目的は以下の通り。(資料3)
http://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/meeting/01pdf/03.pdf

<議 長>
国土交通省自転車活用推進本部事務局長
<構成員>
内閣官房内閣審議官
内閣府大臣官房総括審議官
内閣府政策統括官(共生社会政策担当)
警察庁交通局長
金融庁監督局長
消費者庁次長
総務省大臣官房総括審議官
文部科学省スポーツ庁次長
厚生労働省健康局長
経済産業省製造産業局長
環境省地球環境局長

<目的>

  • 自転車活用推進本部における自転車活用推進計画の案の作成
  • 同計画に基づく施策の実施の推進
  • 自転車の活用の推進について必要な関係行政機関相互の調整
  • 自転車の活用の推進に関する重要事項に関する審議
  • 自転車の活用の推進に関する施策の実施の推進

 

 

横浜開港祭サイクルピクニックへ行ってきました

6月3日(土)に横浜開港祭へ行ってきました。
http://www.kaikosai.com/

横浜開港祭とは

横浜開港祭とは、1982年から続く今年で36回目を迎える歴史のあるお祭りです。
「港に感謝し、市民と共に横浜の開港記念日である6月2日を祝う“市民祭”」です。

そんな中、開港祭のイベントの一つであるサイクルピクニックに行ってきました。
http://www.kaikosai.com/event/cyclepicnic.html

サイクルピクニックとは

ヨコハマの風景を楽しみつつ自転車のある生活の心地良さと風を感じ、正しい乗り方などを知って頂ける自転車イベントを実施

するとのことです。
6月2日と3日の両日行っているのですが、私はアピール走行をするという3日に参加しました。

9時台に受付を済まして、10時スタートです。といっても、まずは交通安全ルールの確認から。


車道左側通行や、信号を守るといった、当然の話から入るのですが、実際にまだまだ守られていない現状を考えるとやむを得ないところです。ハンドサインの確認などもしてから、今度は全員で集まってオープニングセレモニーのようなものがありました。
横浜市道路局や交通局の方も来ていて、横浜市の本気度が伺えます。

走行が終わってからになりますが、完成したばかりという「みんなのサイクルルールブックよこはま」コンパクト版も配布されていました。

最近の自転車交通事情を踏まえて、かなり細かいところまで書いてくれています。

 

で、アピール走行へ

いよいよアピール走行へ出発です。

実際の走行は赤レンガ倉庫周辺の5.5kmだけなのですが、安全でマナーを守って、自転車の楽しさをアピールするということ。クルマと一緒に車道の左側を走ります。

 

ちゃんと数えてないのですが、参加者はスタッフの方も含めて70名ほどでしたでしょうか。
実際にはサイクルピクニックのイベント案内自体がそれほどされていないようでした。
アピールするにはもっともっと多くの参加者が必要に感じました。
今年は第1回目ということでしたので、来年以降の課題ですね。

その他のイベントも盛況でした

その他会場では、「こども自転車ゲーム」や「バスの死角体験」なども行われていました。
バスの死角体験は実際に体験してみましたが、バスの運転手さん大変なのがよくわかりました。

赤レンガ倉庫の周辺は、自転車走行空間の整備がだいぶ進んできていることもわかりました。

来年までにはさらに走行空間が整備され、来年はもっともっと大勢の参加者でにぎわうことを期待しています!

自転車活用推進法に関する書籍が発売になりました

自転車活用推進法に関する書籍が発売になりました。

「自転車活用推進法がわかる! 新・自転車“道交法”BOOK」
https://www.ei-publishing.co.jp/magazines/detail/mook-435314/
(エイ出版社WEBサイト)

 

2017年5月1日に自転車活用推進法が施行されました。
http://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/new.html
(国土交通省WEBサイト)

しかし、この法律によって社会がどう変わるのか、自転車環境がどう変わるのか、まだ具体的な方向性は見えません。

そんな中、いま一番そのことに詳しい人たちが書いたといって間違いないでしょう。
これは2014年2月に発刊された「自転車“道交法”BOOK」の改訂版にあたるもので、法律の解説本ではありませんが、冒頭の16ページにわたって法律の解説に充てられています。

また、法律を含めた最新の情報を踏まえた内容に改訂されています。

ぜひこれを読んで、もう一度、自転車の走り方と交通安全について再確認しておきたいところです。